トランペットが入ったエモ界隈のバンドはそれ程珍しくないかもしれませんが、音が入ってきた瞬間「あ、これ絶対好きなやつだ」と確信しました。 ミシガン州イプシランティの5人組。Take This To Heart Recordsから2017年にリリースされた最初にして最後の8曲入りアルバム(バンドは残念ながらその後解散してしまったらしいです) American Football、Sorority NoiseやJoyce Manorから影響を受けたと語る彼ら。曲の歌詞はボーカル、ギターのChandler Lachの青春時代の実体験を基にしているそう。 「And you should know That hurts a little」(M-7『Ghost Song』) １０代特有の繊細な感じと言うか、悲哀や不安や葛藤…青春の光と影。そんなヒリヒリとした感情を内包した本当に良いアルバム。オススメです！！！

スペイン、マラガのスリーピースバンド8曲入り新作。 バンドとしてのキャリアもそこそこ長く、2012年からこれまでアルバム、EP、スプリット等を発表してきている彼ら。この作品は前作『ashes』から約3年振りということになります。 何をもって“エモ”とするかは中々難しいかと思いますが、90年代の面影と時折顔を覗かせるマスロック的なアプローチ、鳴らされている音の“揺らぎ”、絶妙な“枯れ具合”など…個人的に「こういうの待ってた」というポイントが満載でした。 ジャケット等から醸し出されるDIYな感じも本当最高ですよね。激オススメです！！！！(読み取り面が黒いタイプのCDですが、問題なく再生できますのでご心配なく)

シアトルを拠点に活動するプロジェクト。5曲入りのデビューEP。 まずもって“エモリバイバル・リバイバル”って何？という話なのですが、Algernon Cadwallader(メンバーも影響を公言しているらしい)も10年以上前から活動している訳なので、まあそのリバイバルなのかなといった感じがします。“ゆるさ”というか“不完全さ”も含めて“エモ”とするなら本作は間違いなく“エモリバイバル・リバイバル”なのでしょう。作品から「俺たちは好きな事やってるぜ」という雰囲気が伝わってくるのがとても良いですね。 個人的にはvocal/guitarのRohan Rangrayの奥様でもあるOlga Breslavets(本作ではゲストとして参加、現在は正式にメンバーとして加入したとのこと)の歌声がめちゃくちゃいい味出してると思います。オススメ！！！！

テキサス州ダラスのエモ/マスロック4人組の5曲入りデビューEP。 2021年にもカセットテープをリリースしていますが、一応今作が本デビューということの様です。 とにもかくにもデビュー作とは思えない程のハイクオリティーな作品ではあるのですが、この“しっとり”としたメロディーラインは00年代エモの面影を感じさせますし、Midwest Emoの王道とは違ったアプローチが個人的には刺さりました。 25本限定のリリースということですので、欲しい方はお早めに。DLコード封入。

00年代USのエモシーンの一角を担ったSay Anythingの元メンバー、ジェフ・ターナーとジェイク・ターナーの双子の兄弟からなる“XO”。2009年頃から活動を続ける2人ですので、すっかりキャリアも長くなってますね。パンデミック中にレコーディングされたという本作。シューゲイザー、エモ、スローコア、ドリームポップ…様々なジャンルからの影響を感じさせる素敵な作品です。2021年リリースの4曲入りEP。DLコード付き！！オススメ！！

ノルウェー、トロンハイムの3ピース待望のデビューアルバム。 「Kor har eg v​ø​rre i heile mett liv」(私は今までどこにいたのだろう)と題された本作。 キラキラしたギターと、どこか哀愁漂うメロディー。そして何よりノルウェー語の歌詞の響きが独特。良い意味での“いなたさ”、英語にはない素朴な印象を受けます。正しく“Midtnorsk Emo”、ノルウェー版Midwest Emoと呼ぶにふさわしい珠玉の10曲。 本人たちも影響を公言していますが日本のエモ、特にANORAK!やfalls等好きな方は要チェックですよ！オススメ！！！！ 限定生産。DLコード封入。

個人的に待ちに待ったインドネシア、ジャカルタのCubfiresのデビューフルアルバム！ ポップパンク、エモリバイバル、インディーロック…その辺りを上手い事独自の音楽性に昇華させてるなと思います。インドネシアのシーン恐るべし。 ゲストにSoupyのDan Campbell、Pee Wee GaskinsのDochi Sadega、MuchのDandy GilangとAulia Anggia、ZealのSamuel Wullurも参加。激オススメです！！！！ DLコード封入。

Slow Down Records2023年冬リリース3way split。限定30本。 まず1バンド目は、シカゴの“Shawshank Redemption Church Of Christ” 2023年夏コンピ「…for a lifetime」にも参加していたバンドですが、どこか物憂げな雰囲気のあるエモリバイバル。何とも言えないローファイさ、脱力感がとても魅力的。 2バンド目は、東京／横浜を拠点に活動する“ue” 軽やかで、キラキラしていて、ドラマチックなインスト…こういうバンド大好物です。2020年結成、2022年夏頃から本格的にライブ活動を始めたとのことで今後も注目せざるを得ないですね。 3バンド目は、札幌の“death(dead)death death” パンク、エモ、ポストハードコア等がベースにあるのかなという感じですが、全体を通してすごくキャッチ―。激情と青臭さ。相変わらず凄すぎます北海道。めちゃくちゃかっこいいです。 【Bancamp】 https://slowdownrecords.bandcamp.com/album/sdr-22-winter-2023-three-way-split DLコードも封入されます。超絶オススメなので是非。

マサチューセッツを拠点に活動するクロエ・ディーリーこと“Sailor Down”(ノーサンプトンから故郷であるマサチューセッツに戻り中学校の教職に就いたらしい)のデビューフルアルバム。ベッドルーム・ポップ的ローファイな雰囲気溢れた前作EPからよりタイトにインディー・ロック／ポップにグッと寄った様なサウンド。近づいたり離れたり、手に入れたり失ったり…がこの作品のテーマになっているとのこと。めちゃくちゃ最高です。是非。 FFO: Rilo Kiley, The Softies, Soccer Mommy

ニューオーリンズ出身のA.S.ウィルソンによる“Convinced Friend” “Convinced Friend”とは、キリスト教プロテスタントのクエーカー教における“改宗”を意味する名称に由来するらしいです。“人生の理想と現実”をテーマにしているということですが、アルバムとしては良い意味で複雑な味わいというか、フォーク、シューゲイザー、インディーロックを絶妙にブレンドした様な奥深いサウンド。自分の人生において長い間付き合っていける音楽ってきっとこういう感じのものなのだろうなと感じます。 2022年リリースの10曲入りアルバム。個人的には#7「Open Bloom」がお気に入り。

バーモント州を拠点に活動するトム・ウィアーのソロプロジェクト“Old Moon”の6曲入りEP。ブルース・スプリングスティーン的なストーリーテリングへのアプローチとネオアコ、ギター・ポップ、インディー・ポップ等からの影響を感じさせるキラキラしたギターサウンド…すごく良いです。2022年リリース。

人生は思い通りにいかない。困難や不安を抱えながら生きるという現実。そんな状況であっても他者との関係性がもたらす安心感。ボーカル、ジョイ・デヨの病気の治療中に製作されたという“We're Trying Our Best”と題されたこのアルバム、儚さの中にも力強さのある素敵な作品だと思います。インディー・ロック／ポップ好きな方は是非！！2021年リリースの2nd。

マサチューセッツ州ノーサンプトン出身のクロエ・ディーリーこと“Sailor Down”の6曲入りEP。温かみのあるアコースティックギターの音色とダブルトラックボーカルが心地良すぎます。The Magnetic Fieldsの“All The Umbrellas In London”のカバーも収録。 アートワークもイラストレーターとしても活動する彼女によるものだそう。多才ですね。2021年リリース。2ndプレスのピンク。 FFO: Soccer Mommy, Owen, Elliott Smith, Phoebe Bridgers, Azure Ray

ベルギーの女性ボーカルシューゲイザー“SLOW CRUSH” 前作にあたる『AURORA』と比べると、ダークで幻想的な仕上がりになっているのではないでしょうか。2021年リリースの2ndアルバム！オススメ！！！！

ベルギーの女性ボーカルシューゲイザー“SLOW CRUSH”、2018年リリースのデビューアルバム。よりダイナミックに、メランコリックに。My Bloody Valentine、Slowdive、Nothing等好きな方は是非！オススメ！！！！

ベルギーの女性ボーカルシューゲイザー“SLOW CRUSH” “My Bloody Valentine直系”と評されるバンドの原点。 2017年リリースの4曲入りepです！オススメ！！！！

Slow Down Recordsの2023年夏コンピレーション『…for a lifetime』に次ぐ第2弾！！ 激情要素強めの7バンド24曲。個人的にはWishes On A Planeがかなり熱いと思います。アルバム全曲のダウンロードコード封入。限定40本でのリリースですので欲しい方はお早めに。 【参加アーティスト】 Pirlo (Aomori, Japan) Wishes On A Plane (Germany) Repressed (Indonesia) Swarm (Bandung, Indonesia) Medusa Complex (Texas, USA) Aillis (Bandung, Indonesia) Dom Dimadoom (Lima, Peru) 【Bandcamp】 https://slowdownrecords.bandcamp.com/album/sdr-020-summer-2023-compilation-thinking-of-you

Soul Ameria Recordsのスプリットシリーズ第5弾！ 相変わらずアートワーク等凝ってますが、今作はシアトルのシンガーソングライターElliott Greenと熊本のバンドFuturinaが参加。曲のスタイルは違えど、どちらも女性ボーカルならではの温かみのあるサウンドで非常に心地よいです！！ 【Bandcamp】 https://soulameriarecords.bandcamp.com/album/elliott-green-x-futurina-post-marked-stamps-5

You Could Be A Cop、Nomos Amata等のMariusがオーナーを務めるノルウェーのインディーレーベル"Slow Down Records"の2023年コンピレーション第1弾！ 【参加アーティスト】 DECEMBERISM (Sidoarjo, INDONESIA) MINAMO (Fukuoka, JAPAN) GREY. (Malang, INDONESIA) SQSN (Indiana, USA) 挿絵の国 (JAPAN) MEDUSA COMPLEX (San Antonio, Texas USA) SOMETHING ABOUT LILY (Trondheim, NORWAY) MIDTOWN CAROUSEL (Bandung, INDONESIA) WAXTAPE (Tangerang, INDONESIA) DOCHI SADEGA (Jakarta-Jogja, INDONESIA) ENAMORE (Malang, INDONESIA) SHAWSHANK REDEMPTION CHURCH OF CHRIST (Chicago, Illinois USA) THE FORMATIVE YEARS (Oslo & Trondheim, NORWAY) AMID THE OLD WOUNDS (Munchen, GERMANY) THE DOGS HAVE EYES (USA) KITHERA (Oklahoma, USA) 全16アーティスト、20曲！！限定50本！！オススメ！！ 【Bandcamp】 https://slowdownrecords.bandcamp.com/album/sdr-019-summer-2023-compilation-for-a-lifetime

サマソニ'12にも出演したインドネシア、ジャカルタの"Pee Wee Gaskins"のメンバーでもあるAlditsa "Dochi" Sadegaのソロ。 西海岸風のPop PunkにMidwest emoの要素をプラスしたような爽快感溢れる作品です。同名EPにシングル2曲を追加した編集盤。40本限定！！

インドネシア、ジャカルタのシーンを代表する4人組トゥインクルエモバンド”eleventwelfth”の待望のデビューアルバム！！toeからの影響も感じさせつつ、最早エモの枠に収まらないというか、いなたさよりももっと洗練された楽曲ですよね。とにかく最高なので是非！！限定40本！！

Horse & Deer, illMilliliter, ex-Leewayのメンバーで構成されている東京の4人組メロディックパンクバンド。男女ツインボーカルって良いですよね。僕は大好きです。UKのMartha、Muncie Girlsあたりが好きな方は是非！！最高にゴキゲンな1stフルアルバム！！60本限定です！！

東京を拠点に活動する3ピース。 最初聴いたときに「え！？日本のバンドなの！？」と思いましたが、男女ボーカル、パンク～オルタナを行き来する1stアルバム。めっちゃかっこいいです！！DEBAUCH MOODからリリースされた作品ですが、こちらはノルウェーのSlow Down Records盤。 限定30本！オススメ！！！

激エモスプリット7吋。 ノルウェーの3ピースLâcheと、MortenとMarius兄弟(You Could Be A Cop)が在籍するCopper & Stars。Mortenはいくつバンドやってんだって感じだしMariusもレーベル運営したりでこの二人のバイタリティーには脱帽です。てか「Copper & Stars」ってやっぱりPlanes Mistaken For Starsからの影響なのでしょうかね？ 【Bandcamp】 https://slowdownrecords.bandcamp.com/album/l-che-copper-stars-split-seven